多少冴子はパズル探偵、塚江内蔵はその助手。最近、探偵事務所に隣町でパズル教室を開いている五十音表子からの不思議な手紙が届くようになった。
冴子宛の最初の手紙は暗号を解読すると「あなたにあうじきがやがてくる」となった。そして、二通
めの手紙が届き、それを解読すると「わたしはいもうと」となった。
「 五十音表子が、どうして先生の妹なんですか?」
「さあ? 知らない。私の父は私が赤ん坊のときに死んだはず。母はずっと一緒に暮らしていたけれども子どもなんて生んでいないわ。妹なんてありえないんだけど」
「何か勘違いしてるんでしょうか?」
その時、「すみませーん、速達でーす」と郵便屋さんが封書を持ってやってきた。
「はーい、どうもご苦労様。先生、珍しいですね、事務所に速達なんて。あれ、また五十音表子からですよ」
中には一枚の紙と、細い紙切れが数枚入っていた。
「何でしょうこれ?」
「この紙は、この細い短冊を どう並べるかを指示したものだわ。その指示通りに並べてみましょう」
「並べてみましたけど、やっぱりわかんないっすよねえ」
「なるほどね」
「えっ、何かわかったんですか?」